彼女志願!
管理人すらいない靴の美術館。
一日三組完全予約という以前に、きっと、それなりのツテがないとこの場所の存在すら知らないんじゃないだろうか。
「うっ……わぁ……!」
思わず感嘆のため息が漏れる。
寄せ木造りの木の床。
二階へと続く天井は吹き抜けで、螺旋階段が続いている。
しかも窓は一部ステンドグラスになっていて、床に七色の模様を作っていた。
「凛先生。ごらんになってください。ありとあらゆるところに靴モチーフの調度品や美術品が置いてあって、面白いんですよ」
「はい、すごいです!」
穂積さんが言うように、まず入り口にかかっている西洋画は、お姫様が侍女に靴を履かせてもらっている絵だ。
なんてすてきなんだろう……。
多くの絵画、タペストリー、食器、燭台。
ありとあらゆるものが『靴』であふれている。