彼女志願!
この期に及んで、バカかもしれないけど。
「ほんとう、なんだ……」
「ですが一昨日は、その関係を清算しに行ったんです」
「――」
「最初は電話ですませようと思った。『もう会わない、寝ない』そう言えば済むと思った。ですが……始めた頃は、気軽な体の関係だと思っていたのに、気がついたら電話一本で、はいさよなら、と言えなくなっていた」
顔を上げて、穂積さんを見つめる。
漆黒の、濡れたように輝く瞳は、やはり悲しげに見える。
「話し合いをしましたが、なかなか了承してくれなくて……途中俺の荷物を全部もって別室に立てこもったりしてね。
きっと、凛先生が電話をしてきたのはその時だったんだと思います」
「――なんで……」
「なんでって?」
「精算……」
「俺も、浮気者のうんこ野郎になりたくないので」
「――」