彼女志願!

「――萌」



かすれた声。

いつもは眼鏡の奥に隠れている

彼の怜悧な瞳は潤んだように輝いている。


ここぞというときに名前を呼ぶのはずるいと思う。


彼の目の奥に、今までと違う光を見つけても、魅入られてしまう。




「少し、おいたをしてもいい?」



そして彼は私に、実に魅力的な声でオネダリをする。


お……おいたってなんだ……???



「あの、それは、どういった……」



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