彼女志願!

リビングのローテーブルを片づけて、お布団を敷いていると。



「萌」



声に振り返ると同時に、抱きしめられた。


シャワーを浴びたばかりの穂積さんからは、甘いローズのボディーソープの香りがする。



長袖のTシャツと濃いグレーのスウェット。

洗い晒しの髪は、まだ半乾きの状態。



背中に腕を回すと

スーツよりもずっと肌の温もりが近くて、ドキドキする。


なんだか妙に意識して、まともに顔を見られないよ……。


だけど離れていた分、どうしてもふれたくて。

彼の胸におでこをくっつけた。







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