彼女志願!

「――今、何時ですか?」

「えっと……十時ですね。遮光カーテンだから、部屋の中は暗いですけど」



眼鏡をかけていない穂積さんのかわりに壁の時計を読むと


「もうそんな時間?」


穂積さんはおもむろに、お布団をはいで立ち上がった。


きれいな、均整のとれた体が、薄暗闇の中に浮かび上がる。


シャープで適度に鍛えられた、男らしい体。



「あ……」



一瞬見とれてしまった自分に気付いて、思わずさっと目を反らすと、


「今更……」


と失笑されてしまった。




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