彼女志願!
「――俺の唾液やら、萌のあれやらで、色々、ベタベタでしょう。ですがそのままでいたいというのが萌の趣味なら、それを尊重します。性癖というのは、どうしようもありませんからね」
そして納得したように、彼はさらりと黒髪をかきあげ立ち上がると、バスルームへと向かっていく。
しゅ……しゅみ……
せいへきっ……!?
「――ち、違いますっ! そんな趣味ありませんっ!」
体液でベタベタでいたい性癖って、いやだぁ~!
慌てて、下に敷いていたタオルケットをひっつかんで体に巻き付け、彼のあとを追いかける私。
っていうか、私、穂積さんにいったいどんな女だってインプットされちゃうの!?
「穂積さんっ!」
バスルームのドアを思い切って開けると
穂積さんが、シャワーを浴びつつ、顔を下に向け、肩を揺らしていた。