彼女志願!

「また、新しいお話書けるよう、がんばります」



声を絞り出して、立ち上がる。



「ありがとうございました」

「凛先生……!」



穂積さんが私の名前を呼んだのは聞こえたけれど

慰めなんか欲しくないし、今は彼に優しくされたくなかった。



駆け足で八階からエレベーターに乗り、翡翠社を飛び出す。



すぐにバッグに入れていた携帯が震え始める。



穂積さんだ。


大きく深呼吸して、携帯を取る。




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