彼女志願!
「大丈夫です、穂積さん。私、またやる気が出てきましたから。次は絶対編集会議でOKもらえるような作品、書きますから」
『ですが』
「お仕事戻ってください。変に思われちゃいます。お願いします」
『――萌。本当に、大丈夫なんですか』
突然の『萌』に、胸がしめつけられる。
穂積さんは、階段の途中で立ち止まったのか
足音が聞こえなくなった。
携帯の向こうで、私の様子をうかがっている雰囲気がする。
本当は、すぐに白鳥先生のところに行かなくちゃいけないはずなのに……
ほんと、こんなことしていたら、また白鳥先生の逆鱗にふれちゃうよ……。