彼女志願!
「物のたとえですよ。僕は凛先生のファン一号ですからね。今回は残念でしたが、また一緒に面白い小説を作っていきましょう」
凛先生のファン一号……
穂積さんの言葉に、目の奥がじわっと熱くなった。
そうだ。
私が書き続けられるのは、運がよかったってことじゃない。
受賞以降、鴻上凛を支えてくれた穂積さんがいてくれたからだ。
売れっ子作家でもない私を、放り出さずに、ずっと面倒を見てくれた、穂積さんのおかげなんだ。
あるときは24時間、私の打ち合わせにつきあってくれて
いくら仕事と言っても、私の原稿を最初から最後まで音読して、隅から隅まで読み込んでくれる編集がいるだろうか。