彼女志願!
「萌……」
「これからもずっと……そばにいたいです。あなたが好きです。……愛してます」
相手の目を見て「愛してます」なんて告白。
幸せな物語の中だけだと思っていた。
世界中にたくさんの恋人はいるけれど
自分がそうなれるなんて、考えたこともなかった。
私はただお話を書くことが好きで
ただそれだけで、書き続けることしか考えられなかったから……
「――」
穂積さんは無言でじっと私を見つめたまま
そして、頬に置いた私の手の甲のうえに、そっと手のひらを重ねる。