彼女志願!

「おじさんたちにも声、かけたからね。うちの旦那も夜、来るから♪」



そんなの、私をだしにして、ただ実家で羽を伸ばしたいだけでしょ!



あんぐりと口を開けている私を見て、お姉ちゃんはうふふ、と笑って冷蔵庫に食品を仕舞い始める。



「ちょっと待ってよ、私そろそろ帰ろうかって……」

「――どうせやることなんてないんだろうが」



最後に家に入ってきた鬼瓦が、勝手なことを言って私の前を通り過ぎた。



やることないって……


あるわよ、私にだって、あるわよ!

ちゃんと、仕事があるんだから!



ほんと、お父さん私のことバカにして……


お父さんなんて、嫌いだ……。





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