彼女志願!
「一人で飲んでもつまらない。せっかくだから二人で飲みましょう」
ニコニコニコニコと、穂積さんはいつもより三割増しくらいで微笑んでいる。
派手ではないけれど端正な顔立ちだから、こういう笑顔を浮かべられると本当に素敵、なんだけど。
だけど……
なんだか不穏な空気を感じるのは私だけ……?
「えっと、でも……」
「大丈夫。酔わせたりしませんから」
私が彼を酔わせようとしているのがまるでバレているかのように(そんなはずない!)
穂積さんは自ら手酌で冷酒をグラスにそそぎ、そっとそれを口に含む。
彼の眼鏡の奥の瞳が、妖しく輝いた。