彼女志願!
「ユズさん、女の人ですよねっ!?」
「そうですよ」
「なのに? その、もしかして、女の人が好きなんですか!?」
彼女の雰囲気に、どこか心惹かれると思ったのは
女性が好きだから、とか?
「――違います」
穂積さんは私の問いに首を振り、改めて私に向かい合い、頬に手のひらを乗せた。
「その件に関しては、今夜にでも説明しますが……萌にあの家にいて欲しくないと思うのは、本当です。だからこのまま、僕に付いて来てください」
「穂積さん……」
「荷物は新見の家の者に取りに行かせます」
「――わかりました」