彼女志願!
穂積さんがここまで言うんだ。
きっと理由があるんだろう。
うなずく私を見て、穂積さんはようやく表情を緩めた。
「まったく……萌をユズのところに連れて行ったとニイナから聞いて、肝が冷えましたよ」
そしてもう一方の手で、私の頭をよしよしと撫でる穂積さん。
ちゅ、と額に、優しく唇が押しつけられる。
「穂積さん……」
「ちなみにあの家で、何かおかしなことはありませんでしたか?」
「――なにも……」
と言いかけて。
ふと、思い出した。心霊現象のこと。