彼女志願!
万年初版作家のくせに
穂積さんに会いたくてパーティーについてきて
背伸びして、おしゃれして……。
大の字に転びそうになって
おまけに履いたばかりのストッキングまで破れた。
穂積さん、私のことなんて思っただろう……。
パウダールームでストッキングを脱ぎ、鏡の前に突っ立っていたら。
「――凛先生、そこにいらっしゃいますか?」
出入り口の外から、声が聞こえた。
え……
「穂積さん……?」
まさかと思いながら、彼の名前を呼び返す。
「ああ、よかった。いらっしゃいますね。ご気分が悪いのかと気になって」
わざわざ追いかけてきてくれた?