彼女志願!

「――そして、図々しいついでですが、私のことも知ってもらいたいです。

今のところ、好きになってもらえる要素はないかもしれないけど……」



すると穂積さんは


「フッ……」


私を見て、軽く口元をほころばせる。



また、笑った。


穂積さんが表情を変えるたび、胸の奥がキュンとする。



ああもう。

今のは私が「笑われた」だけなのに。


どうしてこんなに嬉しいんだろう。

ドキドキするんだろう。


惚れたが負けっていうけど、本当にそうなんだ。


理由がなんであれ、彼が笑ってくれるだけで嬉しいんだから。



< 64 / 648 >

この作品をシェア

pagetop