彼女志願!

すると穂積さんは、私の代わりにてきぱきと手を動かし、お茶を淹れリビングへと運び、困惑する私を横抱きにして膝の上にのせてくれた。


穂積さん、あったかいな。

こうやってくっつくと、私と穂積さんが別々の人間だっていうのが不思議になってくるくらい、ぴったり凹凸がはまるような気がするんだ……。


そうやって、ほんの少しの間、穂積さんは無言で私の肩を撫で続け―

それからゆっくりと口を開いた。



「うまく回ってない気が、するんですよ」

「まわってないって……編集部がですか?」

「ええ。萌をやみくもに不安にさせるつもりはないんです。ただ、僕もその違和感の正体がつかめなくて……」

「穂積さん……」



顔を上げると同時に、穂積さんはそっと私のまぶたの上に口づけを落とす。



「でも大丈夫ですよ。なにがあっても僕は凛先生の担当で、味方なんですから」

「――はいっ!」



そうだよね。

穂積さんがこうやってそばにいて、励ましてくれる。

だったら怖いことなんて何もないよ。



To be continued...
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