彼女志願!

『――急すぎましたか?』



興奮していた私。

穂積さんの声にハッと意識を取り戻した。


見えるわけがないのに、慌てて首を振り、空いた手を振る。



「いえ、大丈夫です!」



すると携帯の向こうの穂積さんは、くすり、と小さく笑い


『わかりました。正午に。では、おやすみなさい』


と礼儀正しく会話を終える。



「は、は、はいっ……! おやすみなさいませ!」



そしてぷつり、と切られた携帯。


信じられない思いで携帯を眺めた。


けれど着信履歴には、間違いなく穂積さんの名前と、今の時間が表示されていた。



きゃっ……きゃーーーー!!!!!!



ベッドにうつ伏せになって、足をバタバタさせる。



半年くらい余裕で待てると思ってたのに、今日!!!!


今日デート!!!!!





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