歩み続ければ
柚side
遥に電話をしてからというもの私のわくわくは頂点に達した

「メイク...」
電話ではメイクをしようといったのだが...

あの事故の日からメイクはもう全然してない..

「..どうやるんだっけか...」

悩んでいるとき、私はふとある事を思い出した

―――柚はナチュラルがいいよな

昔付き合っていた頃よく光にそういわれたんだっけ

私あんまりメイク得意じゃなかったからナチュラルにしかしなかったんだよなぁ

私は洗面所へ行って洗顔をし、部屋に戻り手取り足取りでメイクを始めてみた

「確か...これは...こうだった気が...」

顔にクリームを塗ってまずはアイメイクから

アイラインを引き、薄めのパールのシャドウでまぶたに少しつける

桃色のシャドウも上のまぶたにつける

アイブロウをひき、チークを少しつけてリップクリームを塗る

「っ..よし、完成」
ふぅーというため息の後にでる笑み

なんか自分が自分じゃないみたい

そうこうしているうちに時間は刻一刻と迫っていた

クローゼットを開け、新しくかった桃色のワンピース

ヒールの高い靴ではいやなのでお気に入りのパンプス

クリスタルのついたイヤリング

髪は巻いて、ロングネックレスをつける

「派手じゃ...ないよね」

鏡にうつる自分は華やかさで光っていた

そして、私はある思いを秘めカラオケへ向かった

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