君に贈る
家に帰ってソファに座る


パソコンを起動させメールを見る


「また‥」


悟からのメールは毎日


私は内容を見ずに削除する


諦めてほしい‥


私はもう振り向かないから‥


私は携帯を取り出した


琉生からの連絡はない


琉生‥


私は携帯をテーブルに置いて立った


コーヒーを淹れ私はソファに座る


ピーンポーン


体がビクッとなる


私は慌ててモニターを確認した


「琉生っ」


私はエントランスを開け部屋を出た


エレベーターの前で琉生を待つ


エレベーターのドアが開き琉生が出てきた


「沙菜」


琉生は私を優しく抱きしめた


「っ‥どうしたの?」


「…」


ギュッと強く抱きしめる琉生


私は琉生の香りに包まれ目を閉じた


ずっとこうしてたい‥


暖かい

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