ふたつ星
「子供はさっさと寝ろ」
フイッと顔を背けられてしまった。
わがままって思われたかな?
それに……。
翔さんには私は子供なんだって事が心に刺さった……。
悲しくて俯くと、ギュッと膝の上で拳を握りしめた。
「明日も明後日も、いつだって側にいるから」
顔を上げて目に映る翔さんの横顔が眩しい。
やっぱり、翔さんは私の欲しい答えをいつだって持っている。
そして、ぴったりのタイミングでその答えを私にくれるんだ。
私はいつのまにか微笑んでいた。