ふたつ星


「お前の事を好きだと思った……」



翔さんの言葉に私は目を瞠る。




好き?




「翔さんが私を……?」



思わず口からこぼれた。



翔さんはその言葉に頷くと、俯く。




「じゃあ、なんで私を見てくれなかったんですか……?」




「お前は眩しすぎた。真っ直ぐでキレイだから……」




俯いたまま呟く翔さんの言っている意味がよくわからず、首を傾げる。




「俺はお前に隠していることがある」



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