どうしてこんなにも。
学校をでてからもずっと手を繋いだまま。
でも優璃の手の温度が心地よくて、俺はその手を放したくないと思った。
「ゆうくん、今日家に来る時間ある?」
こ、れは…喜んでいいのか?
「あるけど、なんかあるの?」
俺の質問に、優璃は顔をほんのりと赤く染めた。
「特には、何もないんだけどね、あの、うん。」
彼氏彼女って、こういうことなのかな。
あまりいい形ではなかったけど、そういう関係になった俺たち。
俺、どんな形であれ、もう優璃を離すことなんてできない。
「ふはっ、曖昧な返事だな。
優璃の家にお邪魔してもいいんですか?」
少し意地悪をしてわざとらしく言ってみると、
優璃は繋いでいた手にぎゅっと力を込めた。
「もちろんですよ。」
いつも行ってるけど、なんだか帰り道から緊張してしまった。
うっすらと手汗をかいて、優璃にばれてたかな?
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「お邪魔しまーす。」
「はいどーぞ。」
優璃の即返が帰ってくる。
けど俺はそのことに対しての違和感。
いつもはおばさんの声が真っ先に聞こえてくる、はず。
「優璃、もしかして、今日おばさんいない?」
ギクリという擬声語がぴったりな優璃の反応。
何を狙ってんだよ、優璃さん…