春をありがとう
日向


「知らねぇ・・・」


俺は少し不機嫌になった。


「怒らないで聞いてほしいの・・・」


美春は俺の目をまっすぐ見た。

こういう時の美春には勝てない。


「分かったよ、聞くよ」


美春はほっとした顔をした。
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