春をありがとう

お姉ちゃん?



「本当に家まで行かなくて大丈夫?」


いつもの別れ道。

翔太は私が緊張してるのを見抜いてる。


「小学生じゃないんだから・・・それに、いとこだよ?」


いくら初対面でも親戚だもん。


「そうか?じゃあ、今度からこの番号に電話するから」


私が渡した電話番号のメモを指す。
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