スイートルームの許婚
私は思わず腰を上げて、愛斗の方に振り返る。



「一昨日みたいにキスして…」



「ハァ?」


愛斗は眼鏡を外した。

おっ…キスする気なったか?


この重い雰囲気から解放されて、甘い雰囲気に…



「・・・唇を塞いで…身体を奪ったトコで…俺の仕事を理解できるのか?唯の気休めだろ?」



「・・・」


「お前の小説のネタにされるの目に見えてるし…お前とは何もしない」



「えっ!?じゃあー1回目のアレは…??」


「小説のネタの為だって自分で言っただろ?」


「そんな・・・?」






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