白ノセカイ
「・・・」
ほら黙った。
所詮はこんなものだ。
人なんか・・・・
「お前・・・
なにか悩みでもあんのか・・・??」
『・・・あんたに関係ない。』
冷たくあしらっておけば関係ない。
どうせ・・・
やさしさなどないのだから。
ただの同情にしか聞こえん。
「あっ
あんたの名前聞いてもいいか??」
『・・・
人に聞く前に自分が名乗れば・・・?』
「俺?
俺は,風間 紅[かざま こう]っていうんだ。
よろしくっっ!!」
『・・・白雪・・・姫乃・・・。』
「白雪姫みたいな名前だな♪」
白雪姫か・・・
懐かしい。
あの母親がよく聞かせてくれていた
私のイチバン好きなお話だった・・・。
『・・・もう
いいから。
あとは,一人でするから・・・』
「だめだ。
一人じゃできないだろ?
人に頼れよ・・・?」
『人に・・・頼れだと・・・?』