あぶない お姫様
「昨日 こいつさぁ 女に蹴られてやんの! コロコロ転がっちゃってさぁ...」

「マジかよ! 俺も見たかったなぁ...」

「うるせぇ! あいつ 絶対見つけてやる!!」


...此処にいますよ...って違う 

同じ学校 それも 同じクラスなんて...

ついてねぇ.....


「蓮が 蓮がだぞ!? 女に? ど..どんな女だよ?」

「ん...すげー美人! 」


おーいい事言ってんじゃん


「なに言ってんだ!? ブスじゃん!」

「こいつ 相当ショック受けちゃって...あれから石のように固まっちゃってな!連れて帰るの大変だったんだから」


『ブス!?』だと!? もう一度蹴り入れられたいか?

それにしても何処でも一緒だな
授業中大声で喋って 何も注意ないなんて...





「なぁ!? あの子ダレ?」





『ギクッ!!』


見つかってしまった...

あたしは 無言で窓の方を見たまま...



「おい!!」




そう呼ばれて振り向くと

あたしの目の前にいたのは...




金髪男だった


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