手を伸ばせば、届く距離まで。



「圭ー、聞いてよ!真樹ったらね、ジュースは…」


「―――来た!」


カツ、カツ、…教師の靴音だ


成績表を貼りに来た―――。


「っ…!ま、真樹!?」


机と俺を跳ね飛ばして、すごい勢いで走っていく真樹。


俺も一秒遅れて、後に続いた


「ちょ…二人とも!」


後ろから、あわててついて来る華織の気配がした。



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