手を伸ばせば、届く距離まで。



…華織は、すごいな。


俺にはやっぱり、偉大すぎる気がする。


「圭!このキーホルダーなんて良くない?」


ジャラ、と出てきたのは


「…バスケ?」


小さな、バスケットボールのキーホルダー。


光沢が輝いている。


「そ。あいつ、バスケに浮気までするくらいだから」


イタズラ気に笑う華織。


…まぶしいな。



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