手を伸ばせば、届く距離まで。



そう女が言ってから、俺は無視されるようになった。


誰も助けてくれない。


女の思惑通りに、なってしまっている。


高校だって


行きたいのに、借金があるから、だなんて。


最悪だ。


追い出すこともできない。


ずっとずっと、このままかと思うと悔しかった。


けどもう―――


終わらせる。


圭のために。



< 271 / 557 >

この作品をシェア

pagetop