手を伸ばせば、届く距離まで。



この声は…


「真樹じゃねえか?」


向こうの放送マイクからは、仕方なさそうに放送する真樹の声。


たぶん、圭が指示してる。


《えー、一年生の…愛桜ちゃんのお兄さんがいましたら、さっさと保健室に来い。以上》


「言葉おかしーだろ!!そして何故命令形!?」


「久野。心の声が出ちゃってるよ」


「おっと…危ない危ない」


「アウトだろ」



< 370 / 557 >

この作品をシェア

pagetop