手を伸ばせば、届く距離まで。



「…さて」


もう一度、教室を見渡してみる。


思い出の詰まった教室。


笑顔と涙が存在した、校舎。


全部、全部、もう二度と出会えない時間だった。


お別れだ。


ありがとうの詰まった、この中学三年間。


たくさん迷った。


たくさん決断した。


何度も失敗した。


大好きな、お気に入りの思い出だ。


「席についてー」



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