手を伸ばせば、届く距離まで。



なんだ、その…


「…変な英語。華織、英語ニガテだっけ?」


「ち、違うもん!ただ一緒に言ってくれれば良いの」


カーッとなっている顔を、華織は涙目で必死に堪える。


が、逆にバレバレだしカワイイ。


「良いよ。華織の頼みだろ」


「…え。…い、良いの?」


えっ。何その反応。


華織から言ってきたんだろ。



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