手を伸ばせば、届く距離まで。

□魔法の言葉




――――――



「あ、おはよう。圭、真樹」


朝から華織はあわただしい。


俺と奥な性格が似ているからか、遅刻ギリギリ登校となっているようだ。


俺は遅刻アウトなんだけど。


「ねえっ!今日、理科提出日だよね?」


「…あっ、ゲェッ!」


理科…。たぶん、この二人やってきてないな。


「…俺の、見せるから」


またか…。



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