生まれ変わってもキミが好き【完結】
「まあ……けっこう前から、言われてるけど」
「えー! それってプロポーズされてるってこと!?」
「そういうこと、かな。ずっといままでははぐらかしてきたんだけどな」
「ええ!? なんで? 結婚したくないの?」
「したくないってわけじゃ、なかったんだけどな……」
珍しく歯切れの悪い芽衣子。
なんでだろう。照れてるとか?
でもそういう感じでもないような。
「じゃあ他になにか、結婚できない理由とかあるの?」
「う~ん。理由っつーか……なんとなく、結婚する気になれなかったんだよ。彼氏が嫌いとかじゃなくて。……日下を見ててそう思うようになったんだろうな」
「『るいち』を……? どういう意味?」
芽衣子はじっとあたしを見つめて、それから窓の外に目を向けた。
ファミレスの窓からは、あたしの通う校舎の1部が、遠くに見える。
「日下が、結婚しないからさ」
「なんで『るいち』?」
「あたしといまの男より、日下の方がいまの女と付き合ってる期間がずっと長いだろ。年だって相手の方が上だし、とっくに結婚しててもおかしくねぇのに、あいつがいつまで経っても結婚しないから。
ああ、こいつはまだきっと、リンのことを忘れてないんだなと思ってた」