生まれ変わってもキミが好き【完結】
「凛は数学がこの世でいちばん嫌いなんですよー」
「ちょっと、清春!」
「数式見ると、吐き気がするそーです」
「ぎゃー! 黙ってよバカ!」
眠そうな顔をした清春が、離れた席からのんびりと、余計なことを言ってくれた。
ってゆーか、また寝てたなあ?
なんでいっつも授業寝てる清春が、あたしより成績良いの?
理不尽!
「ほー? この世でいちばん嫌い、か。そりゃあしごき甲斐があるな、小鳥遊」
「お……お手柔らかに~」
しぼり出した声は震えていた。
だってさっきから鳥肌が治まらないんだよ。
そんなあたしにニヤリと口元を歪め、
プリントよろしくと言って、日下先生は教室を出ていった。
悪魔だ。悪魔がいた……。
ものすごい既視感に襲われて、呆然とする。
立ち尽くすあたしを責める女子は、もういなかった。