生まれ変わってもキミが好き【完結】
「小鳥遊はどうなんだ? なにか部活、やってるのか?」
「ううん。あたしあんまり、運動は得意じゃないから」
「ふ。運動も、だろ?」
「え?」
「で、数学はもっと得意じゃないんだろう?」
「あー。数学は論外だよ。勉強は全部苦手だけど、数学は別格。
自慢できるのは、小学生の時から皆勤賞ってとこだけだったのになあ。3日も休んだから、それもなくなっちゃった」
あたしはけっこう本気で落ち込んでるのに、
日下先生は突然吹きだした。
「なんで笑うの!?」
「はははっ! あー、いや、くくっ。運動も勉強も苦手で、数学はもっと苦手で、自慢できるのは皆勤賞だけって。
いるんだなーと思ってさ」
「ええ? どういう意味?」
「いや……。おまえみたいな奴を1人、知ってるんだ」
一瞬。
気のせいかと思うくらいのわずかな時。
日下先生は、泣きそうな顔をした。
鼓動がまた、加速する。
「へ、へえ。……どんな人?」