私と彼の一週間
第一夜

契約

何事もなく、“今日”という一日が終わろうとしていた。

三滝 鈴[ミタキ レイ]

24歳、OL

彼氏はいない。
今までにいたこともない。

ずっと、何事もなく普通の生活を送っていた。

今日も、仕事が終わり、家路についてる。




何も変わらない。



昨日と同じことを繰り返しているだけ






自宅のマンションに着き、階段で2階に上がる。



2階に着いたところで、誰かが立っていた。



しかも、私の家の前に。





こんな時間に誰・・・?



時間は夜23時30分を回っている。




宅急便・・・ではなさそう。



暗くてよくわからない。
だけど、遠目から見ても彼は・・・かっこよかった。
でも、彼とは何の関係もない。
・・・・・・多分。

会社の人なら、携帯に電話をかけてくるだろう。
わざわざ私の家の前まで来ない。
私に兄弟はいない。

相手の男は、さほど歳をとった男でもなく、20代前半といった感じ。

私は、その男を気にせずに家のドアの前に立つ。

後ろの男は何も言わない。


きっとそのうち帰るだろう。


そう思い、鍵を出して家の鍵を開けた瞬間。
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