私と彼の一週間
「いたー・・・・・」



「ぷっ・・・・・颯人大丈夫?」



必死に笑いをこらえるが・・・・・・我慢の限界かもしれないっ・・・・・・



「何で笑うのぉー・・・・・・このっ」



「ひゃぁ!?」



颯人に無理やり腕を引っ張られ、水浸しの床の上に。



「・・いったぁ・・・っ」


「道連れ~」



当然、私も滑ってこけた。

・・・・ここが二階でよかった・・・・・。

もっと上の階だったら、こんなにドタバタしてたら下の階の人から苦情がきていただろう。

私1人の時なら何もなかっただろうけど・・・・・とりあえずこの一週間は騒音などで眠れない日が続くだろう・・・・・。


「参ったかぁ!」



「こんなことわざわざしなくても・・・・・・」



「参った?」




「・・・・・参った参った・・・・」



「やったぁー」




・・・・・やっぱり、うまいように乗せられてる気がする・・・・・。

その日は、颯人がせっかくお風呂を洗ってくれたのでお風呂に。

約束もしてたし。

お風呂かシャワーか、そんな些細なことで言い争ったりするなんて・・・・と思いつつも、このやり取りが楽しかったりする。
ずっと1人だったこの空間に、今は2人。
ずっと真っ暗で冷たかったこの部屋は、今は明るく暖かい。
私と颯人はお風呂から上がったあと、2人でアイスを食べていた。
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