私と彼の一週間
イスに座らされ、はしを渡される。

・・・・いらないのに・・・・。

奈川は、私が食べるのをじっと待っていた。
どうやら、私が食べるまで見続けるらしい。



「・・・・・いただきます」




「ん。
偉い偉い」




そう言って、私の頭を撫でた。

・・・・・やだ・・・触らないで・・・・颯人以外に触られたくない・・・・。

何故か、無意識に私はそう思った。




「・・・・返事。もらいに来たんだ」





「・・・・まだ考えてない」





「なら、今決めてよ」



奈川は、私の向かい側の席に座る。
私をじっと見つめて、視線を逸らさない。




「・・・・・どうしてそんなに急ぐの?」





「え?」




「どうして、今決めなきゃダメなの?
私、すぐになんか決められない」



結婚は、将来を共に歩むと誓った人とするもの。
将来を一緒に過ごす相手をそんな簡単に決められない。



「・・・・昔から好きだった」





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