私と彼の一週間
森の中だけあって、気温が低いのか底冷えしそうだった。
真っ暗だし・・・・・。
微かだけど、潮風が吹いてるから近くに海があるみたい。





「・・・とりあえず、中入ろっ・・・・」






凍死はないけど、風邪ひきそうだし・・・・。
別荘の中は暖炉や冷暖房は整っていた。
ホコリもついてないとこを見ると、こまめに掃除されてるみたい。
近くにあった毛布にくるまり、暖炉に火をつける。






「・・・暖かい・・・・」





ずっと温まっていると、だんだん眠気が・・・・・・・。






「ん・・・・・・」





もう、ほとんど意識がなかった。
暖炉の火がユラユラ揺れるのをただ、じっと見つめる。






「・・・は・・・ゃと・・・・・」






「・・・・・鈴ちゃん」





突然、声が聞こえて背中に誰かが。




「やっ・・・!?
誰っ・・・・!?」
< 88 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop