私と彼の一週間
「まだ髪乾かしてないし・・・・・」


「大丈夫だって!化粧なんかしなくても綺麗だから!」


颯人は、そのまま手を引っ張り外へ出る。



化粧じゃなくて髪だし・・・・・。
・・・綺麗とか思ってないくせに



そのまま、近くのスーパーに入る



スーパーに入るのは久しぶりすぎる・・・・・



スーパーの中は、まだ朝の9時半なのに人がけっこういた。



「何作るの?」



・・・・・・特に考えてないな・・・・・
そもそも、料理なんかしない私がすぐに思いつくわけもないか



「・・・・・何が好きなの?」



「ハンバーグとか・・・オムライスかなぁ・・・・」




朝ご飯のメニューだとは思えない。


ハンバーグを朝から食べるって・・・・
食べたとしても、お昼ご飯じゃないかな・・・・・
しかも、好きな物が子供っぽい・・・・・



「・・・・そんなの作れない」


「朝から食べたりしないよ」


「・・・・それを先に言ってよ!」


「朝からそんなにたくさん食べられないよ~」



・・・・私からすれば、食べないのが普通なんだけど・・・・

まぁ、颯人は普通じゃない。
人の家にいきなり来て、1週間住みこむような男だ
朝から、ラーメンやらなんやらをたくさん食べそう。



「じゃぁ、何なら作れるの?」


「・・・・・お弁当を温めるこ」


「聞いた俺が悪かった
ごめんね、鈴ちゃん」


「まだ言い切ってないのにっ」
< 9 / 93 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop