First☆love
私はピタリと涙が止まり、先輩の顔を見た。


先輩は短髪で、整った顔立ちにがっちりとした体型…


どこかの運動部であろうと容易に推測ができる。


しかも…でかい…


何センチかなぁ~



「180センチかな…。」


「よくわかんじゃん…。」

えっ…


やだ…


また声に出てたのかな…汗゛


「あっ…そろそろ始業式が終わるから教室に行ったら?」


「えっ…あの…教室の方向は?」


「はぁ…何組?」


「えっと…7組です。」



「へぇ頭いいんだ…。」

「ぃえっそんなことはないです!…呆れる程のばかで。」


「いゃここの学園は頭いい奴らがクラスの数字がでかいんだよ。つまり7組が最高で頭いいやつらって訳。」


へぇ知らなかった。


そんなのがあったんだ。


「ほらっここ…。」


いつの間にか目の前には『7組』と書いてある教室があった。


着いちゃった。


「ここまで来たら流石に迷わないだろ?」

「はい…。ありがとうございました。」


私は一言お礼を言って頭を下げた。


「じゃぁな…美優。」


「えっ…なんで私の名前…。」


「さぁなんででしょう?笑」


先輩は手を振りながら去って行った。



一体誰なんだろ…


しかも私の名前まで…。


不思議な人…。


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