ホストーカー 【完】



「おはよう。目覚めはどうかな?ん、俺が居ないから最悪?ごめんね~っ!残念ながら今日はお仕事で一緒には居れないんだ。」


「コイツ一人で話してる…あ、続けて。」
  


「ここからが本題なんだけどね。俺は美麗ちゃん大好きだー…あっ、間違えた。」



あ。
今読んでるのはレオなのに無性に殴りたくなった。



「でね、美麗ちゃんの為にまたお引っ越ししたんだ!俺の部屋にね。本題はそれだけ!じゃあ美麗ちゃん良い子にしててね。美麗ちゃんの大好きな大好きな大好きな…」


「ストー…ップ!」



どうせ、麗羅より。
と、続くのは予想が付いたからひたすら棒読みで読むレオを止めた。



「レオ、つまりはさ私此処に今日から住むわけ?」


「その通りです。」


「はあ…―」



溜め息しか出なかった。

でもあの真っ白な一軒家よりは数百倍増しだと思えた。


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