ホストーカー 【完】
カランカラン…
見慣れた扉を開けると、店内には何時もの様にしかめ面の玄さんが居た。
そう、私は最後の頼み、【rabit】に来ちゃいました。
「おお、美麗じゃねぇか。今日はシフト入ってないだろ?それにその荷物一体どうしたってんだい。」
「どうか私を匿ってください!!」
周りにお客さんが居る事も気にせず何の前触れも無く突然頭を下げた。
「おめぇ、誰かに追われてんのか!?」
「いや、そういうわけじゃ無いんですけど、少々同居人と喧嘩しちゃいまして…」
「おめぇ、一人暮らししてたんじゃねぇのか!?」
驚きの連続で玄さんなの目は何時もより2倍大きくなっていた。