ホストーカー 【完】
「レオ、今の美麗ちゃんの情報全部調べておいて貰える?」
「此処にすべて調べた資料が。」
レオは、本の様に厚いプリントの束を麗羅に渡した。
「…さっすがー。」
麗羅はプリントを受け取り、またレオに命じた。
「ここにある美麗ちゃんグッズ全部段ボールに詰めておいて。本物が来てくれるからもう必要無いね。」
「…かしこまりました。」
レオは何時もの様に一礼すると、部屋の美麗ちゃんグッズをみるみると撤去し始めた。
その間に麗羅は資料に目を通す。
「ーーー!?」
そこには麗羅にとって、信じられない人物の名前が書かれていた。
「お気に入りだったんだけど、しょうがないか…ーー。」
クシャリ、
麗羅は無意識にその資料を強い力で握り締めた。