ホストーカー 【完】


「レオ、今の美麗ちゃんの情報全部調べておいて貰える?」


「此処にすべて調べた資料が。」



レオは、本の様に厚いプリントの束を麗羅に渡した。



「…さっすがー。」



麗羅はプリントを受け取り、またレオに命じた。



「ここにある美麗ちゃんグッズ全部段ボールに詰めておいて。本物が来てくれるからもう必要無いね。」


「…かしこまりました。」



レオは何時もの様に一礼すると、部屋の美麗ちゃんグッズをみるみると撤去し始めた。


その間に麗羅は資料に目を通す。


「ーーー!?」



そこには麗羅にとって、信じられない人物の名前が書かれていた。



「お気に入りだったんだけど、しょうがないか…ーー。」



クシャリ、


麗羅は無意識にその資料を強い力で握り締めた。




< 137 / 221 >

この作品をシェア

pagetop