ホストーカー 【完】
"美麗ちゃんは良いよね、何でも手に入って。"
よく、そう言われる。
彼女達は私の何を見てそう思うのだろうか?
"人の男取るなんてマジ最低"
"美麗ちゃん、誰とでもできる女なんでしょ?"
全部手に入らなかった。
欲しい欲しい。
そう思えば思うほど全部、私の傍から消えていった。
だからはもう、辞めた。
求めることも、誰かに私を愛してもらう事も。
全部全部、遠い昔に忘れてしまった。