ホストーカー 【完】
手に握り締めたままの携帯が再び鳴る。
"新着メール一件"
メールを開くとまたしても送り主はストーカーだった。
「早く…行かないと間に合わないよ?…あ、本当だ。」
あと、10分どころか5分しかなかった。
私は慌ててバックを手に取り部屋を飛び出した。
急いでドアを閉め鍵を掛ける。
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あの視線だ。
私の背中から伝わる熱い視線。
それはきっと、ストーカーのモノ。
そういった視線に慣れている私は取り敢えず無視してエレベーターに乗った。