ホストーカー 【完】



「…ばっかじゃないの、私は噂通りの女よ。男好きでどんな男でもヤれちゃう尻軽女。」



何故、君は偽るのだろう?


俺は前に一回疑問に思ったことがある。



自ら、自分を噂通りの女だと説明する君。


でも、美麗ちゃんを見ていた俺はある日気づいた。



彼女に関わる奴等は彼女"自身"を見ていないんだ。


その美しい容姿しか見ていなくて、


だから、彼女は偽ってるんじゃなくって、皆が彼女を偽らせてるんだって。



気づいたんだ。



「じゃあさ、俺ともヤらせてよ。そんな女ならさ俺とだってできるよね?」


俺も顔には自信あるからさ。


そう付け足して言ってみた。


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